鍛金(たんきん)【鍛造】

鍛金は大まかに3つに分かれます。鍛造(たんぞう)、鎚起(ついき)、板金(ばんきん)です。

木目金はほぼこの技術によって完成します。木目金は木目模様を出すために鏨(たがね)で彫ったり削ったりするので「彫金」技法も使われる事になります。

鍛造【たんぞう】
炉中で赤熱させた金属を金槌で叩き、鍛錬(たんれん)しながら展伸させる技術で、その代表的な例が日本刀です。
木目金の場合、異なる金属を重ね合わせたものを炉中で赤熱させて金槌で叩き、鍛錬しながら展伸させるので、木目金を作る最初の段階で使われる技術です。

鎚起【ついき】
金属を円形に打ち伸ばして板状にした後、板金の伸展性を利用して成形、器などによく使われる技法です。
鍛金法と現在呼ばれている殆どの技法は「絞り」によるものです。絞りとは木の台(当台)に当金を取り付け、板材をこの当金に当て、木槌や金槌で絞り込みながら成形する技術です。

板金【ばんきん】
異なる金属を蝋付(ろうづけ)したり、金属の板を折り曲げたりする技術です。鍛金の加飾技法は、ロウ流し、切り嵌め象嵌、、打込み象嵌などがあります。